American EnglishとBritish English

「そうね、その発音は、アメリカンイングリッシュだね。ブリティッシュイングリッシュでは…… だよ」

授業で何度も言われたこの言葉。日本人が受けている英語のほとんどが「米語」。マルタはイギリス連邦に属していた経緯もあり、「英語」。長男のおさがりの電子辞書では、英語と米語の発音が違う場合は二つ音声がでる。そして単語も違うことが多々あった。


ゼネラルイングリッシュの先生は、まずは、イマジネーションといい、自分のアタマでイメージすることを大事にしている。なので、授業中、辞書は使わない。分からない単語は分かるまで、「英語」で状況や、こういう状況をさす、など、かみ砕いて、かみ砕いてとことん付き合ってくれる。連想ゲームのようなことが多々ありました。テストを受けてだいたい同じレベルの人が集まっているので、分からないことも同じだったりする(笑)


授業の構成は、1限目で一つのワードをイメージし、そこから派生してディスカッション。2限目は、1限目で学んだワードに関わる記事をもとに文法を学びながら、記事についてのconversation。なので、1限目で2限目に出てきそうな単語はあらかた分かって進む流れを取っています。なので、1限目で分からないことを分からないままで放置すると、2限目もしんどくなるという……。しかし、1限目が終わると、どんな記事で授業するのかな? と楽しみでもあった。


この日1限は、「clothes」。ホワイトボードに投影された洋服の名前と発音を確認。日本でいうところの「ズボン」(すみません、昭和の女なもので)。米語ではpants、英語ではtrousers。細身のパンツはskinny、ビートルズやジーパン刑事が履いていたpantaloonsはフランス語が語源らしい。上着もTシャツ、ブラウスなどなど、英語で発音すると意外と難しいことが分かった。服を付ける時、脱ぐときの動詞と前置詞の使い方もざっくり学ぶ。

このあと「好きな洋服のブランドはあるか?また洋服はどこで買う?」と全員に質問が来た。

<フランス人>男子だったせいか、ブランド品よりもデザイン、素材を実際お店で見て買う

<ポーランド>先生は、特にブランドは決めていない。好みのものがあれば……

<スイス人>わたしも見て気に入ったら買う。でもできるだけ安いほうがいい

<まきこ>わたしは、ZARAが好き


って、ほんとはユニクロが好きだけれど、ユニクロヨーロッパじゃまだまだだから、ヨーロッパで有名どころで手ごろなところと考え、H&Mか、ここしかない!

みんな「へーーー」と。先生は、日本にもあるんだね、と少し驚いた表情でした。なんと2限目はZARAの創業者についての記事でした(≧▽≦)。


1限目で単語をある程度学んでいるので、リスニングは聞きやすかったし、設問も答え安かった。創業者の歩んで来た道を聞き、フランスの若者二人は、「いい話でした。がんばってみようと思いました」とか言っちゃってました。他に、創業者の話、知っている?というので、手を挙げてみました(;’∀’)


「どうぞ、まきこ」

ティーブジョブスの話をしました。スタンフォードをリタイヤして、自宅のガレージでビジネスをスタートさせた。その後、世界でアップルは有名になりどんどん成長した。と、へんてこりんな英語で、途中詰まると先生がフォローしてくれて。

マルタにきて落ち込んでいた時、お友達が言ってくれた「恥をかいてなんぼ! しゃべってなんぼなのだから!」、この言葉通りにやってみた。発音は違ったら直されるし(笑)だって、アメリカンイングリッシュしか学んで来ていないのだから仕方ない! 単語も、絶対あっていると思って言うと「それはアメリカンインイングリッシュね」と、周りは米語も英語も学べるいい機会でしょ(笑)。


フランス人の男の子にまきこはアメリカ本土に行ったことあるのか?と聞かれた。旅行ではある、というと、先生が「日本はアメリカと同盟国だし、第二次世界大戦後アメリカの占領されていた時期もあったから、米語が教育のスタンダードになっいるんだよね」と口をはさんで来た(笑)。先生はこの学校で日本人のプライベートレッスンを3か月したことがあり、その時教えてもらったと。


英語ができると確かにコミュニケーションがとれ、とても人との距離が短くなる。同時にそれは、相手の文化や歴史などにふれ、リスペクトする入り口なのだと実感しました。

英語のconversationは、辞書によっては「対話」と書かれている。ここの授業でのconversationは、会話ではなく、対話であり、互いの文化や考え方に触れるようになっている。言語には歴史がある、ここに来て初めて知った大事なことでした。

続く

Try Everything!

Til I reach the end and then I'll start again No I won't leave, I wanna try everything I wanna try even though I could fail

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